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グーグルアースで見るF1サーキット2010

モナコ公国は、南西ヨーロッパに位置する都市国家で、国土の面積はわずか2km²足らず。バチカンに次いで世界で2番目に小さい。地中海を臨む南側以外の三方は、フランスに接している。居住者は所得税を免除されるタックス・ヘブンの町ゆえ、世界各国から富豪が移り住み、中田英寿クルム伊達も現在モナコ在住という。ハリウッド女優グレース・ケリーが、1956年にモナコ公国のレーニエ公と結婚してモナコ公妃となったことも、その昔大きな話題となった。

F1モナコグランプリカジノやヨットハーバーとともに、セレブが参集するリゾートメッカとしてその華やかなイメージを演出しているのが、1950年以来この地で年1回開催されているF1グランプリレース。戦いの舞台となるモンテカルロ市街地コースは、他のF1サーキットとは趣きをまったく異にしている。極端に狭い道幅と激しい高低差。視界が途切れるほど湾曲した尋常ならざる急カーブ。フルスピードで走行したトンネル内から、突然明るみに抜け出る直線走路。

「窮屈な街中」を、爆音を上げ高速走行の車体が連なっている場面に、ひとたび事故が起きれば波状的な大惨事につながりかねないと、TV観戦していても緊迫感が伴う。実際1955年のレースでは、コントロールを失ったマシンが横転・炎上して、ル・マンを制したイタリアのトップレーサーロレンツォ・バンディーニが死亡するという悲劇も発生している。通常の街路にピットや安全対策のためのガードレール、観客席などを設営し、サーキット会場として仕上げるのに6週間、終了後の復旧に3週間を要すのだという。イギリスのスポーツファンが選んだ"Seven Sporting Wonders of the World(スポーツ関係の7つの驚異的な施設)"では、このモンテカルロのサーキットコースがトップにランクされた(他にFCバルセロナの本拠地カンプ・ノウスタジアムや北京オリンピックのメイン会場鳥の巣スタジアムなど)。

F1ドライバーにとって、最も危険かつそのテクニックと集中力が試されるサーキットだが、今は亡きアイルトン・セナが、6勝をあげてこのコースでの最多勝利記録を残している。2009年はジェンソン・バトンが優勝した。昨シーズン圧倒的な強さを誇ったバトンも、「モナコでの勝利は特別」と語っていた。

Reference:List of Formula One circuits
F1-Gate.com

Posted: 17 January 2010