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フォークソング名曲集

guitar

往年のグループサウンズやフォークソングの名曲の数々を特集したTV番組が、最近もしばしばオンエアーされている。シニア、シルバー世代となったシンガーが、ステージから歌詞を曲に先行して聴衆に伝えながら、一体となって合唱している場面は、いささか気恥ずかしいが、当時のコンサート会場でよくあった光景である。会場の雰囲気は、興奮や熱狂より懐かしさに浸りきった、穏やかなものに様変わりしているが。

往時の名曲を耳にしているだけではなく、フォーク黄金時代 40-THE GOLDEN AGE OF FOLK SONGS- 中高年の間では、自ら楽器を手にしたり、再びフォークバンドを組んだりする人が増えているという。ヤマハでは、『大人の音楽レッスン』を各地で開催し、さらに対象を絞った『50歳からの音楽教室』も行われている。

このヤマハが、かつて1969年から86年まで『ポプコン』というフォークイベントを主催していた。日本全国のアマチュア音楽家による作曲コンクールで、次第に規模が大きくなり、8ブロックの地区予選を行い、勝ち抜いた者がつま恋に集合して本選を開催、『アマチュア音楽家の甲子園』と呼ばれた。

小坂明子のベストヒット、『あなた』は、ポプコンのグランプリ作品として有名だが、他にも名曲が数々生まれ、数多くのプロミュージシャンが誕生した。この頃、日本の音楽シーンがフォークからニューミュージックへ移り、メッセージ性が薄れ、抒情性、情緒性の強い詩と曲調が主流になったと位置づけられている。

ポプコンと連動する形でラジオで流れていたのが『コッキーポップ』。ニッポン放送の深夜0時半過ぎ、大石吾朗の

「 黙っていれば友達になれない  叫ばなければ  消え去ってしまう   私たちが生まれてきた時から育ててきた  何かを伝え合うために  ちぎれかけた世界の  心と心を繋ぎ合うために   私たちの歌が  今ここにある 」

というナレーションとともに、中島みゆきの『時代』がバックミュージックとして流れてきて(バックミュージックは定期的に当時のフォークヒット曲に変更された)番組が始まる。静かで控えめなナレーションと、ポプコンから生まれた数多くの個性的な名曲によって、深夜のポエティックな世界にいざなわれていった。

Posted: 25 May 2008

 

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