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何度見てもすごい名作映画50本

名作映画100

今年2月から「午前十時の映画祭」が行われている。「何度見てもすごい」名作映画を50本選び、約1年間かけて全国主要都市の劇場で毎朝10時から上映するという。昨今の若者の洋画離れを解消しようと、選定対象は外国映画に限られているが、不朽の名作や傑作を通じて映画ファンの掘り起こしや映画文化の振興をねらいとしている。

選定にあたったのは、映画評論家の品田雄吉やおすぎ、襟川クロなど。ほかに特別選定委員として、小泉今日子や戸田奈津子も加わっている。さらに一般映画ファンの投票も募ったが、心に残る名作としてファンから最多票を獲得したのは『ショーシャンクの空に』だった。この映画は、アメリカの人気作家スティーヴン・キングの短編小説『刑務所の中のリタ・ヘイワース』を原作として、フランク・ダラボンが監督した作品である。

ティム・ロビンス演じる主人公アンディは、無実の殺人罪によって終身刑に処せられ、極悪犯ばかりの刑務所に収監される。エリート銀行員だった彼が、突如として絶望的な空間に放り込まれた。前途を断たれた刑務所生活で、やがて「調達屋」レッド(モーガン・フリーマン)という男と親しくなる。レッドの協力によって、アンディは、20年来の計画を成功させて脱獄を果たす。刑期を免除され、遅れて刑務所から出たレッドと海辺で再会を果たし、さわやかな結末で物語は閉じられる。

寡黙だが、どんな状況にあっても希望を胸に秘め、受刑者の待遇改善や福祉に力を尽くすアンディの行動、人知れず用意周到に準備した奇想天外な脱獄作戦の痛快さ、最後に明らかになるレッドへの究極の友情が感動的である。

この映画、アカデミー賞7部門にノミネートされながら、ひとつとして受賞の栄に浴しなかったが、米映画史上ベストテンに入る名作との評もアメリカにはあるという。

『ショーシャンク』は1994年の制作だが、パピヨン 特別版 [DVD]この「午前十時の映画祭」は50年代~70年代の作品を中心にラインナップしている。その中、『ショーシャンク』と同じ脱獄ものの名作として中学生の時に観た『パピヨン』が懐かしい。スティーブ・マックィーンとダスティン・ホフマンという洋画黄金時代を彩った二大ハリウッド男優が共演している。

実録に基づいた映画だが、設定は『ショーシャンク』と相似しているところがある。マックィーン扮する主人公パピヨンは、アンディと同じく覚えなき殺人の罪に問われる。収監の途上で知りあったのが、債券偽造の罪を犯したドガ(ダスティン・ホフマン)。過酷な服役生活で二人に友情が芽生えるが、そのうち別れ別れとなる。パピヨンは何度も脱獄に失敗した末、さらに厳しい絶海の孤島に流刑となる。13年に及ぶ服役生活ですっかり白髪となり脚も不自由と化した老パピヨンは、そこでドガと再会する。自由への執念を失ったドガは、その流刑地で余生を終えることを覚悟していた。

そうしたある日パピヨンは、島の断崖から見下ろす大海原の潮流が、一定の間隔で沖へ大きく引きなびく動きに注目し、それを利用して椰子の実を詰めた浮きに乗って島から逃れる方法を考え出す。最後のチャンスとしてドガの分の浮きも用意する。

いよいよ計画実行のその瞬間、命がけの脱出を試みる勇気がないドガは、断念を告げる。パピヨンとことば少なに抱き合い、その幸運を願いながら送り出す。絶壁から海に飛び込んだパピヨンが、やがて波の流れにうまく乗り次第にかなたに消えていく。ついにパピヨンが自由の身となったことを、ドガは涙で曇る目で見届けた。

 

Posted: 27 March 2010

 

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