Rintaro.net

ホーム »  世界を巡る  » 

迷宮都市 ヴェネツィアを往く

世界遺産にも登録されている「水の都」ヴェネツィアは、テレビの紀行番組でもしばしばその魅力が紹介されている。どんな観光地も、真の姿は実際に訪れてみないことには解らないものだが、ヴェネツィアほど足を踏み入れた途端、想定外の異空間にいざなわれる都市もないだろう。

本島の玄関口サンタ・ルチア駅から水上バスに乗り、運河をつたって町の中心部へ向かう。河の両岸にぎっしり建ち並ぶ古式豊かな館や建造物が目に入り、中世の時代へタイムスリップしたかのような錯覚に陥る。そして繁華街に降り立った瞬間、通常の観光都市とは趣を全く違えた別世界に放りこまれたことをさらに実感する。車の往来は全くない。入り組んだ細い路地が迷路の如く張り巡らされている。行きつ戻りつ彷徨っているうち突然視界が開け、人が集うカフェテラスが眼前に現れたりする。

ナポレオンが「世界で最も美しい広場」と呼んだサン・マルコ広場は、その広さが町の内部の迷宮とは対照的。世界中からやってきた観光客が解放感に浸りながら闊歩し、往時の繁栄を偲ばせる宮殿や大鐘楼が聳え立つ。聖マルコの聖体が収められているサン・マルコ寺院の前は、順番待ちをする見物客がぎっしりと並んでいる。陽光を反射して美しく輝く河を隔て、対岸にはサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂が威容をたたえている。

町の動脈として逆S字形に蛇行する大運河には数々の橋が架かっているが、その象徴がリアルト橋。たもとや周辺には小物やアクセサリーなど扱う土産物屋が所狭しと連なり、人でごった返して活気に溢れている。

Posted: 4 December 2010

Reference: ヴェネツィア